ゴミ問題の対策として強化されつつあるリサイクルですが、皆さんは普段どのようなものをリサイクルされていますか。紙やペットボトル...数多くあるリサイクル可能な資源の中に実は金属も含まれています。リサイクルのイメージがあまりない金属は本当にリサイクル可能なのでしょうか。ここではどのような金属がリサイクルはできるのか、また金属のリサイクルのメリットをご紹介します。
リサイクルとは
リサイクルとは、3Rと呼ばれる環境配慮・廃棄物対策に関する言葉のひとつ。ゴミや不要になったものを再資源化し、有効利用することです。最近はSDGsの取り組みが強化されている影響もあり、より身近に感じる言葉になってきたのではないでしょうか。私たち消費者が行える主なリサイクルの取り組みとしては、ゴミの分別をしっかり行い、資源ゴミの分別回収に協力する、できるだけリサイクル製品を利用することです。
身近にあるリサイクルできる金属
金属のリサイクルは難しいイメージを持っている方も多いことでしょう。しかし、意外と私たちの身近なところに金属が含まれた製品があります。例をあげると冷蔵庫やテレビ、スマートフォン、デジタルカメラなど多くの家電や小型家電です。これらの製品が壊れたり、使わなくなったりした時は分別すると金属もリサイクルできます。家電や小型家電は分解・分別が複雑になりますので、その場合は金属リサイクルを行っている業者に頼むと良いでしょう。
金属は枯渇性資源
枯渇性資源とは、使った分だけ資源量が減っていき、私たちが使用した分を上回る量の資源が補給されない資源のことです。金属はもちろん、石油、石炭や天然ガスなども枯渇性資源となります。資源を利用される量に限りがあるため、今からできる再利用などの対策が大切となってきます。
金属リサイクルのメリット
限りある資源はリサイクルすることでさまざまなメリットがあります。金属のリサイクルをするとどのようなメリットがあるのでしょうか。
環境保護になる
金属製品には天然資源を使用したものと、再資源化を使用したものがあります。天然の金属は鉱山から鉱石を取り出し、その鉱石から金属を取り出します。しかし、この鉱石には金属はほんの数％しか含まれていないため、天然資源で金属を得ようとするとかなりの鉱山を削ってしまうことになるのです。金属をリサイクルし、再資源化することで鉱山を削ってしまうリスクを減らし自然が守られていきます。
リサイクルしても劣化しない
金属は水平リサイクルと言われ、他の紙やペットボトルなどの資源と違い、リサイクルしても元の品質と同じレベルで再利用することが可能です。リサイクルする場合でも天然資源から金属を得る方法で再資源化するので、品質をあげる工程や施設の設置、手間をかける必要がありません。
低エネルギー
天然資源は金属の原料にするための工程でたくさんのゴミが出ます。そのゴミを取り除くために手間と大きなエネルギーを必要とします。再資源化の場合はすでにゴミを取り除いている状態ですので、余計な手間や消費エネルギーを使わずに済むでしょう。
水が汚染されない
日本は高度経済成長期での環境問題から高度な排水処理技術を学んでいます。そのため、有害物質が外へ流れ出すことはありません。金属リサイクルは環境負荷のない安心安全なリサイクルとなっています。
リサイクルされた金属の使い道
きちんと分別し、リサイクルされた金属にはどのような使い道があるのでしょうか。また、金属を分別せず燃えるゴミに出すとどのような弊害があるのでしょうか。
身近にあるリサイクル金
リサイクルされた金属は、実は意外と身近に存在しています。たとえば、建設現場の足場や鉄道のレール、家庭家電や自動車・自転車等があります。
また、製網原料や鉄筋コンクリートをはじめ、手すりに使用される鉄網に使用されるなど幅広い分野で活躍しているのです。金属は再資源化されても品質が落ちないため何度も繰り返し使用できる貴重な資源です。
燃えるゴミに金属を出すとどうなる？
燃えるゴミ混入した金属は、焼却できずゴミ処理で焼却された灰の中に残ってしまいます。燃え残った金属はゴミ処理施設の故障に繋がります。また、焼却されずに残った金属が焼却炉に溜まると、その金属を除去するために余計な時間と手間が必要です。スムーズにゴミが処理されないことで困るのは私たちですので、できるだけ分別してゴミを出すようにしましょう。
まとめ
私たちの生活に欠かせない金属は枯渇性資源であり、使える量に限りがあります。今ある資源をいかに再利用し活かしていくかが重要なポイントとなるでしょう。
「株式会社スソノ・エコサービス」では「廃棄からリサイクル 循環を未来のために」を掲げ、循環型リサイクルに取り組んでいます。一般家庭をはじめ、学校、会社、工場など幅広い場所での資源回収を行っています。循環型リサイクルに興味があり、積極的に取り組んでいきたいという方はぜひお気軽にご相談ください。